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実家の古いパソコンやタブレットは、そのまま捨てない
実家を片付けていると、使われなくなったパソコンやタブレットが出てくることがあります。
古い機種でも、写真、住所録、メール、税金関係の書類、インターネットサービスのログイン情報などが残っている可能性があります。
また、パソコンやタブレットは、一般的な家庭ごみと同じ方法では処分できない場合があります。メーカー回収、自治体の小型家電回収、買取など、機器の種類や状態に合った方法を選ぶ必要があります。
処分を決める前に、次の4つを確認しましょう。
- 所有者の同意と本体の安全状態
- 残しておくデータの有無
- アカウント解除とデータ消去
- 買取・メーカー回収・自治体回収のどれを利用するか
ポイント1:所有者の同意と本体の状態を確認する
親が健在なら、処分前に確認する
親が健在で、パソコンやタブレットの所有者が親である場合は、本人の同意を得てから確認や処分を進めます。
本人が使っていないように見えても、写真の保管、年賀状作成、インターネットバンキングなどに利用していた可能性があります。
次のように具体的に質問すると確認しやすくなります。
- このパソコンを今後使う予定があるか
- 残しておきたい写真や文書が入っていないか
- 家族と共有しているデータがないか
- 利用していたメールアドレスやサービスがないか
- 購入時の箱、説明書、充電器が残っていないか
親が亡くなっている場合は、家族の一人だけで売却や廃棄を決めず、データや機器の扱いを関係者で確認してください。
電源を入れる前にバッテリーを確認する
ノートパソコンやタブレットには、リチウムイオン電池が内蔵されています。
最初に、次のような異常がないか確認してください。
- 本体や画面が膨らんでいる
- 本体の合わせ目が開いている
- 変形、ひび割れ、水濡れがある
- 異常な熱や焦げたような臭いがする
- 充電器やケーブルが破損している
膨張や変形がある場合は、電源を入れたり充電したりせず、強く押すことも避けてください。回収ボックスへ勝手に投入せず、メーカーまたは自治体に処分方法を確認します。
バッテリーを自分で取り外したり、本体を工具や金づちで壊したりすると、発熱や発火につながるおそれがあります。
ポイント2:残しておくデータを確認する
本体に異常がなく、所有者の同意を得られた場合は、電源が入るか確認します。
起動できた場合は、必要なデータが残っていないかを確認してください。
- 家族写真や動画
- 住所録や連絡先
- 仕事や地域活動に関する文書
- 確定申告、年金、保険などの書類
- メールやメモ
- 年賀状作成ソフトの住所データ
必要なデータは、外付け記録媒体や別のパソコン、信頼できるクラウドサービスなどへ保存します。
バックアップ後は、保存した写真や文書が実際に開けるか確認してから、元の端末を初期化してください。
故人のパソコンに家族以外の個人情報や仕事上の情報が保存されている場合もあります。必要以上に内容を閲覧したり、第三者へ転送したりしないよう注意が必要です。
ポイント3:アカウント解除とデータ消去を行う
ファイルをごみ箱へ移動しただけでは、データが復元される可能性があります。通常のファイル削除だけで処分や売却を済ませないようにしてください。
パソコンの場合
パソコンを売却・譲渡する場合は、一般的に次の作業を行います。
- 必要なデータをバックアップする
- メールやブラウザなどからログアウトする
- MicrosoftアカウントやApple Accountとの連携を解除する
- 保存済みのパスワードや決済情報を確認する
- SDカード、USBメモリ、DVDなどを取り外す
- メーカーまたはOSの公式手順に従って初期化する
機種やOSによって手順は異なります。画面に表示された「削除」だけで判断せず、メーカーやOS提供元の公式案内を確認してください。
特に重要な個人情報を保存していたパソコンでは、データ消去専用ソフトや、データ消去証明書を発行できる専門サービスを利用する方法もあります。
タブレットの場合
タブレットでは、端末の初期化だけでなく、Apple AccountやGoogleアカウントとの連携解除も必要です。
- 必要な写真やデータをバックアップする
- Apple AccountまたはGoogleアカウントを確認する
- 「探す」などの端末追跡機能を解除する
- SIMカードやSDカードを取り外す
- メーカーの公式手順で初期化する
- アカウントの端末一覧から対象機器を削除する
アカウントとの連携が残ったままでは、初期化後も新しい利用者が端末を使用できない場合があります。
起動できない、パスワードが分からない場合
電源が入らない場合でも、内部の記録装置にデータが残っている可能性があります。
パスワードを無理に解除したり、本体を自分で分解したりせず、次の相談先を検討してください。
- パソコンまたはタブレットのメーカー
- データ消去に対応したパソコン専門店
- データ消去証明書を発行できる処分事業者
- 自治体が案内している小型家電回収事業者
メーカー回収やリサイクルを利用する場合でも、データ消去は利用者側で行うことが基本です。回収後にどのような処理が行われるか、申し込み前に確認してください。
ポイント4:買取と回収方法を比較する
データの確認と消去方法が決まったら、機器の状態に合った手放し方を選びます。
| 方法 | 向いている状態 | 確認すること |
|---|---|---|
| パソコン専門店・買取店 | 起動でき、比較的新しい機種 | データ消去、査定料、返却条件 |
| メーカー回収 | 古いパソコン、故障したパソコン | PCリサイクルマーク、対象機器、データ消去 |
| 自治体の小型家電回収 | 自治体が対象としている機器 | 対象品目、回収場所、投入口の大きさ |
| 国の認定事業者 | 宅配回収などを利用したい場合 | 料金、対象地域、データ消去サービス |
買取を検討できるパソコン・タブレット
次のような機器は、処分前に査定を検討してもよいでしょう。
- 正常に起動する
- 画面割れや大きな破損がない
- 充電器や付属品が残っている
- 型番や製造時期を確認できる
- アカウント解除と初期化ができる
査定額はメーカー、型番、年式、性能、外観、バッテリー状態などによって変わります。記事内で一律の金額を示すことはできません。
売却する場合も、買取店が消去してくれることだけに頼らず、自分でバックアップ、アカウント解除、データ消去を済ませておく方が安全です。
メーカーのパソコン回収を利用する
家庭で使用していたパソコンは、メーカーによる回収・リサイクル制度を利用できる場合があります。
「PCリサイクルマーク」が付いている家庭向けパソコンは、原則として新たな回収・リサイクル料金を負担せずにメーカーへ回収を申し込めます。
ただし、メーカーの事業状況、機器の種類、PCリサイクルマークの有無などによって条件が異なります。メーカーの公式サイトで型番と回収条件を確認してください。
自治体の小型家電回収を利用する
パソコンやタブレットを小型家電として回収している自治体もあります。
ただし、回収対象や方法は自治体ごとに異なります。デスクトップパソコンは対象外、回収ボックスに入る大きさだけ対象などの条件が設けられている場合があります。
自治体のホームページで、次の項目を確認してください。
- パソコンやタブレットが対象品目か
- 回収ボックスへ入れられる大きさか
- バッテリー内蔵機器の扱い
- データ消去を自分で行う必要があるか
- 膨張・破損した機器の相談先
処分・売却前の最終チェックリスト
- 親または関係者の同意を得た
- バッテリーの膨張や本体の変形がない
- 必要な写真や文書をバックアップした
- バックアップしたデータが開けることを確認した
- メールやサービスからログアウトした
- 端末とアカウントの連携を解除した
- SIMカード、SDカード、USBメモリを取り外した
- 公式手順に従って初期化またはデータ消去を行った
- 売却・回収先の条件を確認した
- 家族へ処分方法を共有した
実家から着物・切手・古銭・骨董品なども出てきた場合は、捨てる前に査定対象を確認してみましょう。
まとめ
実家から古いパソコンやタブレットが出てきた場合は、そのまま捨てたり、初期化せずに売却したりしないようにしましょう。
最初に所有者の同意とバッテリーの状態を確認し、必要なデータをバックアップします。その後、アカウントとの連携を解除し、機種に合った方法でデータを消去します。
処分方法には、買取、メーカー回収、自治体の小型家電回収、国の認定事業者による回収などがあります。
特に、起動できない機器、パスワードが分からない機器、膨張や変形がある機器は、自分で分解せず、メーカーや自治体、専門事業者へ相談してください。


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